合同会社佐賀市漁村女性の会
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仲間とともに、生産者こだわりの海苔を特産品に(漁協女性部から法人化への歩み)

漁協女性部からスタートした合同会社佐賀市漁村女性の会は、小さな手作り工房ながら、知恵と努力できちんとした工程管理と衛生管理を作り上げ、生産者こだわりのノリ商品を全国に販売しています。佐賀のりファンを増やす体験ツアーも開催しています。

活動種別:加工食堂体験漁業・養殖業

当初、漁協女性部を母体として発足した合同会社佐賀市漁村女性の会(代表社員古川由紀子さん)では、2001年にノリ佃煮「うまかのり梅」を発売して以来、一貫してこだわりのノリ製品を世に送り出しています。生産者としてキズ海苔を有効活用したいというのが、会の活動の動機です。2008年10月に合同会社を設立し法人化しました。ロゴのWには女性(Woman)と世界(World)の意味が込められています。

 

佐賀市漁村女性の会ロゴ

昔ながらの建物でノリ生産に関わる仲間が思いを乗せて作る佐賀の「小さな手作り工房」が、スタート時に3つの目標を立てました。①全国区で売りたい。②大手百貨店や生協などこだわり食品を扱う所で売りたい。③直売所・ホームページを開設したいです。
その目標に従い、代表を中心に粘り強く活動を進めていきました。まず、主力商品の「うまかのり梅」は、主に首都圏の生協、百貨店などのこだわりの小売店で食品を購入する安心・安全を気にする人や本物志向の人等をターゲットに据え、佐賀ノリ100%と完熟した南高梅をコラボさせ調味料にもこだわって作られました。

練釜

次に工場の工夫です。水道の蛇口をレバー式ハンドルに変え、配線の引込みと線の穴をパテで埋める等の地道な工夫と金属探知機等の機器導入により、衛生管理に厳しい生協での販売がかないました。古い建物でも衛生管理の要点を抑えればきちっと評価されることを他の漁村女性グループに示しつつ、着実に信頼と販路を得ていきました。また、安定した生産と健全な経営のため、作業工程を見直しマニュアル化するなどの努力を積み重ねてもいます。
販売においては、問屋(卸)の活用や製品の品質の良さが評価され他社ブランドの製品を製造するOEMも行ってきたことが特徴ですが、ここ数年のコロナ禍の逆風のなかで小売業者等との直接取引の割合を以前よりも高める等の販売努力に努め、取り扱い店舗数を増加させています。

このように、小さな工房ながらきちんとした工程管理と衛生管理のもとで作ったこだわり商品を全国に販売し、自社ホームページも立ち上げ、スタート時の3つの目標を見事、達成しています。
http://www.saganori.com
http://umakanoribai.area9.jp

それだけでなく、佐賀のりファンを増やしたいと、工場見学や佐賀空港展望デッキからノリ漁場を見学するなど「おいしい佐賀のりができるまでを知る体験ツアー」も開催しています。

会社理念 こだわり