2024年1月11日
うみひとコラボ商品

100年後の農山漁村を考える・・・うみひとネットコラボ商品

うみひとネットには、地域の起業活動実践者のみならず、消費者、行政、研究者等、様々な分野の会員が集まっています。うみひとネットの会員は、各地の一次産業における課題解決のために、地域人材が有する高い加工技術や地域資源に関する知識、人脈を生かし、その地域・その人ならではの商品開発を行ってきました。さらに、地域の特徴や関わる「人」が見えるそれらの取り組みは、生産現場の課題と消費者の需要をつなぐ役割もしてきました。

そこで、うみひとネットの会員同士がコラボして、地域の一次産業や農山漁村女性たちによる起業活動をアピールできるような、うみひとネットとしての新商品を開発していこうと考えました。ここでは、うみひとネットが紡ぐ商品を紹介していきます。

 

第1弾:「おみそ鯛 青とうがらし」うみひとネット×(株)あこやひめ×たにおか農園

2023年度、(公社)日本水産資源保護協会の『新生活様式対応型水産物消費拡大支援事業』を活用し、(一社)うみひとネット、(株)あこやひめ、たにおか農園/farmer’s kitchen HIMARINOの3社によるコラボ商品開発に取り組みました。

(株)あこやひめの主力商品の一つである真鯛の一夜干しは、一切れごとに冷凍真空パックされていて、消費者はそれを電子レンジで解凍し、フライパンで焼けばすぐに食べることができます。また色々な調理にも応用可能なため、販売されるや否や人気商品となっています。こうした商品は、コロナ禍で鮮魚の流通が滞った中でも、消費者の家庭内消費向けにたくさん販売され継続されました。  

HIMARINOの主力商品の一つである地元野菜を使ったオリーブオイル漬けも、野菜が細かく刻まれているために消費者は包丁を使う必要がなく、かつ気軽に色々な種類の野菜を一度に食べられるものとなっています。この商品も家庭内調理を簡単便利に、しかも素材などにこだわった商品として、意識の高い消費者からの需要が高いものとなっています。

そこで、コロナ禍においても農・水産業分野で実績を残してきた両者が、それぞれの特徴的な原料、商品、ノウハウを持ち寄ることで、魚と野菜を同時に摂取でき、コロナ禍をきっかけに変化した内食需要に持続的にこたえうる高品質かつ簡便な商品開発を行い、プレミアム商品に興味を示す消費者をターゲットとする、コラボ商品の開発に取り組みました。さらに、うみひとネットのネットワークを活かした市場調査と、生産者を知っているからこそできるストーリー性のある情報発信により、商品の簡便さ・手軽さに加え、消費者が繰り返し買いたくなる・食べたくなる商品づくりを目指し、「おみそ鯛 青とうがらし)」が生まれました。